と定義する.ここで,$\mathbb{E}^{(i)}$は,$X_1, \ldots, X_{i-1}, X_{i+1}, \ldots, X_{N}$で条件づけた期待値(すなわち,$X_i$についてのみ期待値を取る),$\Phi(x) \colon = x\log x (x\geq 0)$である($0\log 0=0$と約束する). この時,
が成立する.
- 確率測度$P$と$P$に絶対連続な確率測度$Q$に対して,$Q$の$P$に関するKLダイバージェンス(相対エントロピー)$\mathrm{KL}(Q|P)=\mathrm{Ent}\left(\frac{dP}{dQ} \right)$である.
- エントロピーを定義するのに用いた$\Phi(x)=x\log x$を,「アファイン関数」または「$\Phi''>0$かつ$1/\Phi''$が凹」な2階微分な関数$\Phi$に一般化することで$\Phi$-エントロピーが定義でき,通常のエントロピーと同様に劣加法性が成立する(Rafał and Oleszkiewicz 2000).
- Boucheron et al. Concentration inequalities: A Nonasymptotic Theory of Independence (2013)
- Latała Rafał, and Krzysztof Oleszkiewicz. "Between sobolev and poincaré." Geometric aspects of functional analysis. Springer, Berlin, Heidelberg, 2000. 147-168.