が成立する.ここで,$\psi_S$は確率変数の生成母関数の対数,すなわち$\psi_S(\lambda) := \mathrm{\log} \mathbb{E}\left[ e^{\lambda S} \right]$,$v := \sum_{i=1}^N \mathbb{E}[X_i^2]$,$\phi(u) := e^u-u-1$である.
さらに,任意の$t>0$に対して,
が成立する.ここで,$h(u) := (1+u)\log (1+u) - u (u>0)$である.
- Hoeffdingの不等式を使うには,確率変数$X_i$達の値域が両側が抑えられている必要があるが,Bennettの不等式は片側だけ抑えられていれば使える.そのかわり各確率変数の分散が有限でないといけない.
- 2つ目の不等式は1つ目の不等式とChernoff boundから導かれる.その際,$\phi(u)$は$Z$をパラメータ$1$のポアソン分布とした時,$Z-1$の生成母関数の対数であり,$h$は$\phi$のCramer変換である(参考)ことを用いる.
Boucheron et al. Concentration inequalities: A Nonasymptotic Theory of Independence (2013)